令和6年度の募集に向けて

• 近年、戸建て住宅、団地、福祉施設、歴史的建築物など、様々な既存ストックを活用した提案が応募されている。築年数が経過するが、計画的に維持管理されるストックを活用して、オーナーや住民が協働して地域課題に取組むという、身の丈に応じた提案を引き続き求めたい。
• 社会福祉法人が保有する福祉施設の再生・活用の提案は、今後の課題やテーマとも言えるが、従来的な施設構成を踏襲するに留まり、本モデル事業が求める先導性・創意工夫が認められないものもあった。本モデル事業の趣旨は、改修整備に要する費用の補助だけを目的とする事業ではないことを理解し、熟考した上で提案に臨んでいただきたい。
• 開設後どのように事業運営するのか想定しがたい提案も見受けられた。中長期的には事業を軌道に乗せ、継続性を確保することは、提案段階から充分に意識していただきたい。一方で、他の収益事業と組み合わせて運営し、全体として事業の継続性を図るための工夫が施された提案は、今後同様な事業ノウハウの共有にも繋がると考え、引き続き求めていきたい。
• 複数の機能を併せ持つ提案が多くみられたが、複数の機能を持つことがデメリットに繋がることもあるということを提案段階で予見し、配慮する内容や工夫も提案してほしい。
• 非住宅系の施設を改修し、住まいに転用する提案も多くあった。面積や設備基準が制度要件を満たせば良いというだけではなく、対象者の属性に応じて、住まいの質が確保されるような提案を求めたい。

※「令和5年度第2回住まい環境整備モデル事業評価結果報告書」から抜粋・要約