お独りでも「安心住まい」「安心生涯」 ～終活プラン作成で最適住まいと管財・看護、相続執行までをトータルサポート～

　詐欺被害、終末期の看取りの不在、孤独死等、高齢期は不安が尽きず、特に既存制度や仕組みをうまく活用できない者や、社会的に弱い立場に立たされる女性の悩みは大きい。しかし、「終活」を支援するサービスが少ないのが実情である。
　本提案は、独り暮らしで将来の身元引受人や身寄りがいない高齢女性を対象に、ライフプランニングから管財、看護、看取り、相続までワンストップのサービスを備えた住宅等の整備を目的に、 独居 高齢者のニーズ調査、事業運営計画の検討、住宅等の整備準備（建設場所の選定、設計・企画等）を行うものである。
　併せて、地域包括支援センターや社会福祉協議会等のフォーマルサービスでは対応できない困りごとの集約・支援策を検討し、多様なニーズに応じたサービスのあり方を検討する。

概要資料（PDF）

　近年、婚姻制度にのらず、非正規雇用に従事、低家賃の民間賃貸住宅等に住む女性が増加している。高齢化に伴い、これら世帯の住宅問題が深刻になる可能性がある。今後、単身高齢女性への住まい確保やサポートは重要な課題になるといえ、終末期を見据えると、看取りや管財、相続までワンストップ化する本提案の意義は大きい。また、高齢化が進展し、空き家も多い地方都市を対象にした試みも興味深い。
　ただし、色々な提案が盛り込まれているため、本モデル事業で何を柱にしたいのか見えにくい。事業を進めるにあたり、課題を整理し、取組内容の優先順位づけする等を整理・検討されたい。

　また、サービスをワンストップ化することで、利用者がコントロールできない悪徳な事業に発展することも懸念される。モデルとしての普及を考えるため、第三者による監視等も含めた、事業実施体制のあり方を検討されたい。