地域で生きがい（役割）をもって「お互い様・おすそ分け」で多世代が交流しながら多様な暮らしができる町づくり

　介護や医療の問題は、身体的な課題だけでなく、生活を取り巻く、環境や教育、空き家など、地域の課題とも密接に関係しており、介護や医療だけでは解決しない現状がある。
　本提案では、鹿児島県南九州市等で、地域に根差した介護事業を長年展開してきた事業者が、地域が抱える様々な課題に向かい合い、暮らしの改善につながる主要な課題を見極め、取り組むべき地域資源（人材や空き家・空き地等）の調査や地域ニーズの把握を行うものである。
　これらの検証を通して、地域で持続的に暮らしていくために必要とされる機能や施設の整備を目指す。

概要資料（PDF）

　生きづらさを抱える人たちに仕事や役割、居場所をつくる提案は、時宜にかなった提案であり、また地域 特性に応じたている点も評価できる。今後、本調査の目的に向けた事業展開、スキームづくりの展開を期待したい。

　一方、耕作放棄地や空き家の活用、さらに普及や交流のための移動販売の活用などは興味深い提案だが、それらが居住の安定確保の観点でどの程度効果が見込めるか、明確な仮説を立て取組み、検証してほしい。