地方分散モデルを支える中山間地域の子育て・起業支援住宅

　岡山県北部の中山間かつ多雪地域に所在する地域に位置する西粟倉村では、近年森林と起業分野での実績があがり、ここ十数年来、子育て世帯を中心とした若年層の移住者が増加している。
　一方で、賃貸住宅は圧倒的に不足しているだけでなく、移住者の住まいに求めるニーズ（適切な住宅規模や断熱・気密性のある住宅の確保）とミスマッチが生じている。
　本提案では、このような課題に対し、地域に存在するが流通していない空き家の調査把握とその要因分析を行い、子育て世帯が継続的に住まうことのできる既存住宅の活用方策を検討し、新築住宅の供給との比較検討を行いながら、地域ニーズに適した住宅計画の立案を行う。

概要資料（PDF）

　地方部において、移住者の特性を踏まえた居住ニーズと地域の住宅ストックのミスマッチが生じるという課題に着目する意義のある取り組みであり、地方創生に繋がるモデルとして期待できる。
　一方、当該事業として実施する地域ニーズに即した住宅計画の比較検討については、その過程も含めた記録や整理、検証を行い、広く情報提供することが求められる。