困窮暮らしに花が咲く「３分の１生活」実現のための環境整備事業

　母子家庭の貧困は、経済的課題だけでなく、選択肢の少なさ、人脈の少なさ、コミュニケーション能力の不足など、貧困状態に陥る原因が存在することが課題である。

　本提案では、母子家庭の親に対し、生活向上のための頑張りを支援するだけでなく、今のままでも幸せになるサポート体制の構築を目指し、再生商品を活用した働く場の環境整備に必要な仕組みやニーズの把握、支援が必要な子どもの居場所づくりのあり方検討を行う。

　また、これらの検証を通し、地域の医療機関や社会福祉法人、中小企業、行政等との関係性を築き、今後の展開に向けた体制づくりを図る。

　本提案事業で検証した後、就労支援事業や相互扶助就労事業を立ち上げるとともに、子どもの居場所となる児童養護施設の整備を目指す。

概要資料（PDF）

　対象地域で実績のある支援団体が、日々の活動から把握した課題を踏まえ、住まい・支援を総合的にとらえたアプローチで、意義のある提案である。

　一方、事業展開のための作業仮説は抽象度が高く、また最終的に本モデル事業としてどのような枠組みの成果を考えるのか等、検証を通して明確にしていくことが望まれる。