「丸ごとセンター(地域ケアステーション)」整備事業

　在宅介護においては、看取りのプロセス、自立から要介護へのプロセス、子ども、障害者、外国人との境界の3つの断絶がある。本提案では、これら課題解決を担う多世代型の仕組み、「地域ケアステーション」の整備に向けた基本計画の検討、需要等の調査を行う。

　本提案では、(1)既存施設スペースを活用した誰でも相談できるワンストップ型の場所づくりのありかた、(2)地域人材の発掘事業では、地域の困りごとに対応している人々（民生委員等）が集える場を設け、地域人材のネットワークの構築、(3)地域住民に対する看取りに対する意識調査を実施することを見込んでいる。

　また、具体的な計画の作成に向けて、地域住民や地元大学の教員・学生、建築の専門家を交えたワークショップ等を実施し、計画案を作成する。

概要資料（PDF）

　事業の実績を有する提案者が、これまでの現場の課題や取り組みの知見を踏まえ、対象者の在宅生活を支える施設を検討する本提案は、意義が深く、実効性を期待できる。

　一方、「ごちゃまぜ」型の提案は、既に色々な提案があるため、「ごちゃまぜ」であることの課題や相乗効果を発揮するための仕組み等、系統的な検討を求めたい。また、提案内容には、未確定要素が多いことから、具体的な着地点を見据えた検討が必要である。