エステ・シティ船橋コミュニティセンター・リニューアルプロジェクト

　対象地域は、市の郊外部に位置する600戸超の分譲マンションであるが、コロナ禍を通して、住民が気軽に利用できる身近な居場所がないこと、団体内の避難所が十分に整備されていない等の課題が見えてきた。

　そのような中で、本提案では、マンションの管理組合総会の決議を経て、団地の共用施設であるコミュニティセンターを改修し、誰もが気軽に利用できるコミュニティカフェ、仕事や学習ができる場所、避難所として活用できるゲストルーム等の整備を行う。

　また、改修整備した施設は、マンション居住者だけでなく、周辺住民も活用することができ、地域に開けた交流拠点として、マンションや周辺住民のコミュニティ活性化を図る。

　さらに、住民参加のワークショップを通じた計画検討、住民組織による施設運営等、住民主体の計画から運営のモデルを構築する。

概要資料（PDF）

　本提案は、デベロッパーや貸主主体の事業でなく、管理組合と自治会の住民が事業主体となった、自治意識が高い提案である。さらに分譲マンションの共用部を活用し、周辺の地域住民のコミュニティ拠点として開く提案は、先進性を有する。

　一方、場所を提供しただけでは、利用促進が図られないため、人が集える仕組みや仕掛け等の構築について、事業を通して検討することが望まれる。