熊取・レスパイト空間の提供事業

　対象地域では、障害者手帳所有者数の増加と障害者の高齢化が進み、障害者を地域住民で支え安心して暮らせる環境づくりが求められている。

　本提案は、既存の障害者支援施設である「熊取療育園」の大浴場や多目的室を改修・開放し、地域の高齢者や障害者の交流、利用者の保護者や介護者に一時のレスパイトを確保するための地域福祉拠点の整備を行う。

　施設の地域開放にあたり、ハード整備によるセキュリティの向上、多様な交流を促すためのソフト面の仕組みづくりを行う。また本提案を通じて、地元自治体や社会福祉協議会、小学校との連携を強化し、地域に開かれた施設のあり方を検討する。

概要資料（PDF）

　提案者は障害者・高齢者支援に取り組み、支援現場から見出された課題に対応する本提案は、地域に根差した実践的な提案である。また提案者が運営する既存施設の一部を活用し、地域福祉に寄与する取り組みは、社会福祉法人に求められる「地域における公益的な取り組み」に合致する。

　一方、地域住民にとっては、足を踏み入れるにはハードルの高い施設であると思われ、玄関や浴場等の空間の設えやインテリア等、住民が親しめる居場所にするための工夫が必要である。

　また多様な属性による（入浴は自主利用か要介助利用か等も含めた）利用が想定されるため、利用者に応じたきめ細かな運営方法の工夫が必要である。