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再建築不可の袋路を子育て住環境として再生する―特例許可による安心・安全のまちづくり活動として―

事業・評価の概要

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プロジェクト名称 再建築不可の袋路を子育て住環境として再生する―特例許可による安心・安全のまちづくり活動として―
代表提案者 都市居住推進研究会
共同提案者 株式会社八清
対象地域 京都府京都市
選定年度 2022年度
事業タイプ 課題設定型
事業概要

 対象地域である京都市では、近年、地価高騰のため、子育て中の若年世帯の住まいの確保が難しく、市外への転出が増加している。また、市内に数多くある袋路沿いの住宅は、無接道のため建替えが困難で、空き家化や老朽化が進行し、防災上の大きな課題となっている。

 本提案は、袋路沿いの敷地に着目し、建築基準法の「特例許可」を活用し、災害時の避難路確保や延焼しにくい住環境を整備する。また袋路沿いの住宅は、投資用賃貸住宅商品として整備し、子育て支援の要件を賃貸借契約に加え、所有者が変化しても、子育て世帯向けの住居費負担を抑えたアフォーダブルな住宅が確保できる仕組みを構築する。

 さらに袋路の自動車が入らない安全な空間を活かし、住宅と路地を一体的に整備することで、子どもの遊び場の確保等、屋外空間を取り入れた生活空間の創出を図る。

 以上の袋路を囲む生活空間を再生するモデルを構築し、市や業界団体等と連携し、市内にある路地空間の再生の横展開を目指す。

概要資料 概要資料(PDF)

評価概要(評価委員会での評価)

 袋路を子育ての住まいの観点から再生させる提案は、京都市内に限らず、他の地域の更新が進まない袋路にも適用が見込め、先駆性、モデル性がある。また、既に行政との連携による検討が進められ、学術的な成果も期待できる。

 一方、2方向避難確保が難しい袋路が多くある対象地域の実情を踏まえると、袋路の2方向避難確保のための再生プログラム構築(空き家の除却を通じた避難路の確保や費用捻出、地権者の合意形成の工夫等)が必要であり、本モデル事業の実施と併せ、検討を深めてほしい。くわえて、所有者が変化しても子育て支援の役割を継続できるよう、本モデル事業の着実な実施に努めてほしい。

備考

※事業概要や評価概要等は選定時の内容であり、実際と異なる場合があります。

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