おひとりさま女性のための終活とフレイル予防スタジオ付き集合住宅（ガーデンハウスHAPPY）

　身寄りのない女性高齢者にとって、自分一人で身の回りのことが処理できなくなった後の余生に対する不安は深刻な問題である。また、要件に合わず公的な福祉サービスの対象から漏れてしまう単身女性高齢者は今後増加することが予想される。
　本提案は、そのような単身女性高齢者が死後の相続まで見据えた老後のライフプランニングを主体的に行うためのきめ細やかなサービスを提供し老後の不安に対応するとともに、地域に開いた「フレイル予防スタジオ」や「終活カフェ」が併設された単身女性向けの住宅を整備するものである。入居者
が有償互助を伴いながら共同生活を送ることで、老後も健康で文化的な生活を享受できる場を創造する。

概要資料（PDF）

　単身女性は借家率が高いため、加齢とともに住宅市場では不利な立場に置かれやすく、地方都市において単身女性が高齢期になっても安心して住まい続けることができる住宅を整備することは社会的な意義も大きい。子育て支援や出産支援ではない「女性支援」のあり方として、先導的なモデルである。事業育成型における検討も活かされており、提案者の経験や実績に鑑みても、十分に遂行可能な事業である。単身の女性高齢者に対する住まいの支援としてどのような取り組みができるのか、事業実施を通して検証されることを期待する。
　なお、事業実施にあたっては、居住者だけでなく、地域住民にも利益が還元されるよう工夫されたい。