困りごとを抱えている人達のごちゃまぜシェアハウスとその住人たちの仕事づくり、そして地域共生

　障害者、高齢者、児童養護施設出身者、難病者、ひとり親、引きこもり等社会的弱者として位置付けられる人々が、自立し安心して暮らせる住まいが不足していることは大きな課題である。
　本提案は、既存の住宅を改修し、上記のような方々を対象とした「見守りつきシェアハウス」と「コミュニティスペース共有リビング、仕事場、地域交流拠点を兼ねる」を整備するものである。居住者同志が相互に支え合うことによる安心した生活の実現と、人の役に立つことの実感が得られる働く場を併せて提供することで、新たな地域共生のあり方を創造する。
　併せて、対象地域は著名な観光地であり、地域内に多くのゲストハウスが点在していることから、観光客外国人を含む）と居住者や地域の人々が楽しく交流できるような地域交流拠点の創出を目指す。

概要資料（PDF）

　様々な困りごとを抱えている方々に対し、居場所に加え、多様な就業（活躍）の場を併せて提供する先駆性が高い取り組みである。
　代表提案者は長年に渡り、自身の事業所において障害者雇用や高齢者雇用等を受け入れると共に、地域の関連機関等との連携・協力など事業実施の体制が構築されており、実現性の高さも評価できる。
　一方、多様な課題を抱える人々への支援については、それぞれ異なった専門的スキルが必要となるため、関係機関や支援組織とのさらなる連携を強化することが望まれる。また、入居者が、施設外での就業や別の場所での居住を希望する場合への対応にも留意が必要である。