困難を抱える女性が安心して暮らせる六甲ウィメンズシェアハウス事業

　DV 等を受けている女性、児童養護施設を出た女性、シングルマザー、高齢女性、コロナ禍で経済的困難を抱える学生・留学生 の多くは所持金が少なく、保証人もなく住居取得が困難である場合が多い 。本提案の対象地（神戸市灘区）では、こうした 対象者の住宅確保が極めて困難な現状がある。

　本提案は、使用されていない職員寮を提案者グループが 借りて改修し、相談員つきのシェアハウスを整備して困難を抱える女性に住居を提供することを目的に、入居者ニーズ調査、建物実態調査、事業運営組織の組織設計等の調査を実施する。

概要資料（PDF）

　課題設定と解決の方法が明確であり、複数の専門家団体が手を組んで、様々な側面で困難を抱える女性を支援しようとしている点は評価できる。
　制度から漏れる対象者を支援する取り組みだが、提案者は長きにわたり地道な活動を重ねてきた団体であり、高い実効性が期待される。
　住戸のバリエーションや賃料設計、自立支援や対象者選定の仕組み、多様な対象者それぞれが抱える問題に対してどのように対応するかなど、実行に向けて、計画を具体的に検討されたい。