地域共生社会づくり拠点施設整備のための調査研究事業 新鎌ヶ谷プロジェクト

　本提案は、 鎌ケ谷市の中心市街地の対象 敷地に、高齢者や障害者、子育て世帯等 が地域共生社会づくりの拠点を整備するため、事業育成型（令和元年度選定）の事業で、対象地域の実態やニーズ把握調査等を実施した 。
　事業育成型の成果を踏まえ、高齢者や障害者等の地域共生社会づくりに必要な機能有料老人ホームや障害者グループホーム、サポート付き賃貸住宅など多様な住まいの提供に併せ、居住者と地域の交流拠点であり、高齢者や障害者の就業場 となる 開放型の食堂（ ごちゃまぜ食堂 の複合拠点を整備する 。 また、地域住民を受け入れる避難場所や入浴サービス等の機能を導入し、災害時の地域貢献の方策を検討する。
　提案事業の取組みの検証を通して、少子高齢社会における地域共生社会のモデル提案や他地域への展開を図る。

概要資料（PDF）

　過年度実施した対象地域の実態・ニーズ調査を踏まえ 、導入機能の構成等を計画 したため、地域の実情に応じた実現性の高い計画になっている。 地域共生の新しいモデルが提示されることを期待したい。
　全国的に「子ども食堂」は事業継続性について課題になっているが、本提案のように多様な要素を組み合わせ ることで、継続性を担保する工夫は興味深く、先駆的なモデルになることを期待したい。
　一方、施設建物が閉じた印象を受ける。地域から気軽に利用できるような空間づくり等に配慮が必要である。また、「 居住支援機能」についても、将来のニーズの変化 に応じた柔軟な運用の工夫にも検討の余地がある。