交流と生活支援の双方を担う拠点と住まい整備による、永く暮らし続けるための地域づくり事業

　本提案の対象地域は、地域包括支援センターがカバーする圏域が非常に広く、一方で高齢者単身世帯や高齢者のみの世帯が多く、将来的には生活支援が十分に行き届かない可能性がある。また、高齢者の社会との関わりが希薄になり、孤立による 介護度の重度化が課題になっている。
　本提案では、自立高齢者向けの住み替え先の住宅に併せて、コミュニティ食堂や健康増進施設（運動・温浴）、デイサービスをワンストップで 利用できる地域交流拠点を整備し、高齢者が地域コミュニティの中で 継続的・連続的に暮らすことのできる環境を創出する。併せて、整備する機能や既存のエンターテイメント業の強みを生かしたプログラム 等についての検証 、地域への生活支援サービス提供の仕組みの検証を行うほか、地域に永く住み続けるための情報発信も 実施する 。

概要資料（PDF）

　既存住宅にコミュニティ機能を付加し、高齢者の住まいや生活支援とテーマパーク を連携させるという提案は、話題性があり興味深い内容である 。
　地域への生活支援サービス提供の仕組みの検証については、意欲的な課題設定であるものの 、より実効性のある検証計画を遂行するためには、学識経験者をチームに加えるなどの実施体制づくりも 望まれる。