〜大人の学働がくどうテラス 〜「学ぶ」と「働く」を軸にした健康増進・多世代交流事業

　新型コロナウィルスの感染拡大 により 、地域コミュニティにおいて「孤独・孤立」の問題が顕在化している。
　本提案は、社会的孤立に陥りやすい単身世帯（独居高齢者や学生等）が多い 対象地域において、社員寮を改修し、単身世帯や多様な属性にある世帯が居住できる 「共同住宅 シェアハウス」 を 整備 すると共に 、１階に居住者のみならず地域住民 が利用できる「コミュニティスペース 」 等交流スペース 、コワーキングスペース、キッチンスペース）を整備 し 、様々な「学ぶ」と「働く」の活動を 通じて、地域ぐるみで多世代交流 ・共生を促すものである 。
　提案者が入居者と地域住民のコミュニティ形成に関与し、共創しながら、「コミュニティスペース 」等を運営・開設する。 また、 居住者同士の交流内容やコミュニティ施設での活動プロセス等の情報発信も併せて実施する。

概要資料（PDF）

　中古の共同住宅を単に建物の魅力だけでなく、「コミュニティ」を付加価値化してエンドユーザーにアプローチする提案は興味深い。また「ソーシャルキャピタルの醸成」や「社会人の学び直し」の機会は、従来は公民館等の公共施設が担ってきたが、その役割を地域の一般の住宅に担わせ、住民と共創する提案も興味深い。
　「孤独解消に向けたコミュニティ形成」を「学ぶ」と「働く」を丁寧に織り込み解決する提案は評価でき、本提案の取組や効果について整理し、情報提供することを期待したい。
　なお、当該地域は住宅を中心とした地域であるため、コミュニティスペースについては、周辺住民との意見交換を十分に踏まえた上 、実施してほしい 。