小さな交流拠点の整備によるストック活用の多世代コミュニティ住宅を実現

　新型コロナウィルスの感染拡大により、子育て世帯では子どもの居場所や親の仕事場所の確保 、高齢者世帯では 外出機会の減少による 孤立や心身機能低下が新たな課題となっている。
　本提案は、従来の賃貸住宅では解決できないこれらの課題に対応するため、集合住宅の空き住戸を改修して交流拠点を整備するとともに、交流拠点と連動した子育て世帯、高齢者世帯向けのモデル住戸を整備するものである。交流拠点利用者の満足度調査等を実施して施設・住戸整備の検討材料にするとともに、交流拠点の整備・運営に係るマニュアル等の作成・公表も行う。

概要資料（PDF）

　既存の中規模マンションのストックを改修し、コロナ後のライフスタイルを見据えた交流や互助の空間を整備するというアイディア は、今後、社会的に求められるもの であり、モデル的に試行錯誤を重ねることは有用である。
　交流拠点の整備においては、多様な目的を１つの空間の中で受け止めるにあたって、音環境や在室者密度などの観点で課題が生じないか充分に検討することが望まれる。